髙橋優斗くんというアイドルに出逢った話

幕が開けると1番前の1番真ん中、帝国劇場の舞台でJr.のセンターに立つ、一際白くて細くて顔が整っているひとりの男の子、髙橋優斗くん。

 

まさか自分がJr.を応援する日が来るなんて夢にも思ってなかったけど、いつかのために優斗くんを好きになったこと、備忘録として残して置こうと思います。  

優斗くんを好きになった大きなキッカケって聞かれると難しい。もともと同グループのメンバーである井上瑞稀くんが、昔好きだったバイト先の先輩に顔が似ていて(正確に言えば井上瑞稀重岡大毅を足して二で割った感じ)、それが私がHiHi Jetに興味を持つようになったきっかけだった。いつかの少クラで黄色いおさがりのニモ衣装を着て「いま JETしようね」ってHiHi JETを歌う瑞稀くんが天使すぎて簡単に落ちた。綺麗なハイトーンボイスと洗練されたダンスが単純に好きで、Jr.担するなら絶対に井上瑞稀くんって言ってた当時の私。

2016年の夏くらいの少クラで、瑞稀くんが「このたび増員しまして」って後ろに何人も男の子をゾロゾロ引き連れて言ってた姿を覚えている。どうやらそこに髙橋優斗くんはいたらしい。桐山くんに「君初めましてだよね?」って聞かれて「ボクはじめましてです、髙橋優斗と申します」ってニコニコ笑いながら自己紹介している16歳の優斗くん。まさかHiHi Jetにどうしても入りたくて、ジャニ―さんに「HiHiのハイって髙橋の髙じゃないですか」って言った優斗くんがいたことは後から知ることになる。

優斗くんをちゃんと認識するようになったのは「Jets」が「Jet」に戻った時だった。今まで羽場くんがいた場所に気付いたら優斗くんが立っていた。みんながそれぞれに一生懸命に頑張ってたんだと思うけど、デビュー組を追いかけていてJr.を見る機会が少なかった私にとって、あの時のHiHi Jetは瑞稀くんだけがセンターでひとり頑張ってるみたいに見えた。いつ退所するかも分からない、ましてやグループの解体なんて日常茶飯事で、「Jr.の箱推しは身を滅ぼす」なんて言われるような世界で、そんなハイリスクな事にわざわざ飛び込んでいく勇気も無かった当時の私は、瑞稀くんにしか興味が無かった。瑞稀くんがいるからって理由だけでHiHi Jetが好きだったけど、瑞稀くんがいなくなるなら別にHiHi Jetが解体されても、あぁ、そうなんだってくらいにしか思わなかったかもしれない。

 

優斗くんを初めて見たのは2017年のジャニーズ 大運動会。画面の中で誰よりも真っ白な肌で、時折不安そうな表情を見せていた男の子が、目の前でとても真剣な顔付きでボールを受け止める姿を何度も見た。髙橋優斗くんと那須雄登くんのWゆうとの健闘は大きな東京ドームの観客中の心を動かした。そんな私も例外でなく、自担がチームREDだったにも関わらず、ふたりの姿を気づいたら目で追って応援していた自分がいた。

ショータイムでは、当時まだ少なかったオリジナルの衣装を着て、腰に付いたヒラヒラをなびかせてローラースケートを滑る4人の姿がキラキラしてたのを覚えてる。あの衣装、5人になって作間くんの分も作ってもらったんだよね。あの衣装で風を切るように駆け抜けると、ステージに金ピカのキラキラの残像を残していくみたいでめちゃくちゃ好きだ。

のちに伝説の1枚と呼ばれるキャッチャー姿の優斗くんの例の写真をジャニショで見つけたときは何も考えずに番号を書きなぐって、気づいたら写真を手にしてジャニショを出ていた。

f:id:asmtsu:20190116210611j:image

この辺りで髙橋優斗くんの顔めちゃくちゃ好きな事に気づく当時の私。瑞稀くんは好きな人に似てる顔で好きだったんだけど、優斗くんの顔の造形が好きで、永遠に見続けられる。あと肌が白い人が好きな私にとってはドンピシャだった。当時、無意識にしっかりとゆとみずの写真を購入してるのに最近気づいてめっちゃ笑った。

f:id:asmtsu:20190116210230j:image

 

猪狩くんの不在が続いた春を超えた次の夏、「4人いれば十分だぜ!」ってHiHi Jetがララリラを歌ったというレポをツイッターのTLで見た。HiHi Jetもう大丈夫だね、って現場に入ってもないのに自分の中で自己完結した気分だった。

それからしばらくして、HiHi Jetに作間くんという背の高い男の子が加入して、5人になったことを知った。後ろに「s」が付いてグループ名が「HiHi Jets」になった。当時の私はJr.に1ミリも詳しくなんかなかったので作間くん誰?って思ってたし(ごめんなさい)、「ハイハイジェット」の言葉の響きが好きだったので「ハイハイジェッツ?何それ言いにくいなぁ!」って思った。けど、それだけ。ただそれだけだった。

 

そこから時は流れ、2018年の秋くらい。何年も勤めていた会社の先輩が一気に職場を辞めて、それまで回って来なかった今より責任を伴うような仕事をやってみないかって機会が私にも舞い込んできた。正直、お金だけ貰えてあとは好きなことして生きていければいいやって感じだったので、その仕事をするくらいなら会社辞めてやろうって今まで考えてたんですね。それまで散々返事を濁しまくって運良く逃げ切ってたんだけど、ある日上司に呼び出されて、場の雰囲気で断れなくて、まぁ出来なかったら辞めればいいや!ってかんじで仕事を受けてしまった。実際始めてみれば、予想してた通りに難しくて嫌なことばっかりで終電で帰れない日もあったし、毎日の仕事が憂鬱で会社にも行きたくなくて、辞めたくて、もう辞めてやろうかって思ってた。

そんな時に出逢ったのが、髙橋優斗くん。正確には、HiHi Jetsの「だぁ〜くねすどらごん」だった。友達がSixTONESYouTube動画が面白いよ!って言っててたまに見てたんだけど、そういえばHiHi Jetsも動画配信してたよなぁ〜暇だし見ようかな〜〜くらいの気持ちで見たのがはじまりだった。

なんかめっちゃ面白いし何このDK感

曲もアップされてるし、見てみようって軽い気持ちで見たんだけど、まだ未成年の5人の男の子の力強すぎるパワーに圧倒されて、しかもラップを考えたのが猪狩くんって知った時は驚いた。そして終盤のワンフレーズずつ歌っていくパート、それが私にとっての転機だった。

f:id:asmtsu:20190130104900p:image

「No゛No゛ 論外ひとり勝ち゛゛ 求゛めているのは先の先゛゛!!!!!」

なんかめっちゃ声でかい子いる

マイクが音割れするくらいの勢いで歌っていたのが優斗くんだった。エッ、あの高橋優斗くんってこんな子だったっけ!?って思って、次の瞬間に「やめたくないから 毎日思考」って優斗くんのパートにハッとさせられた。

f:id:asmtsu:20190130104610p:image

まだ10代の男の子たちが青春全部を賭けて、一生懸命に考えて考えてステージに立ってる姿を見て、そっか、辞めたくないなら考えて考えて頑張ればいいんだって、私、まだ仕事辞めたくないんだなって思って。本当に単純なことなんだけど、なんか救われたんです。それから自分なりに頑張ろう、って思えるようになって、今でもこの仕事を続けられてるのは優斗くんのおかげだね。

当時の私は優斗くんの顔面の良さと肌が白いこと、そして新しく知った〝声がでかい〟ってことしか知らなくて、そこから髙橋優斗くんって本当はどんな子なんだろう、って興味本位で検索した。沢山のリア恋エピソードが溢れてる中で、「俺なんかのうちわを持ってくれてありがとう」「色んなタレントさんがいる中で自分を選んでくれてるんだからその期待に応えたいし、優斗くんを応援して良かったなって思われるくらいになりたい」って優斗くんの言葉を見て、あぁ、わたしのめちゃくちゃ好きなタイプのアイドルじゃんか、って気づいてしまったんですね。もっと自信持ってもいいのに謙虚で優しくって、優斗くんのアイドル性にすごく惹かれた。

そこから転げ落ちるのは早くて、知れば知るほど髙橋優斗くんは沼だった。2017年少クラのOne Loveを初めて見た時は「おれがみんなのスーパーヒーローになりまーーーす!イェア!!!」って、顔が最高に良いのに髙橋優斗くん!?!?って当時は思っていたけれど、「スーパーヒーローになりたい」って言葉は優斗くんが入所して、キラキラしたこのアイドルの世界に飛び込ん来てくれてから、ずっとずっと言い続けてた言葉だったんだね。この言葉から生まれたラジオの企画では、優斗マンの必殺技がファスナーチェックだったりするけど、それでも「カッコ悪くても良いからみんなを笑わせる人になりたいの。それが僕にとってのスーパーヒーローだよ」って言ってくれる優斗くん。あと1年で世間では大人と呼ばれる年齢になる19歳の優斗くんが「スーパーヒーロー」という言葉を唱えてくれるのが何よりも好きだ。叶うのならば、「みんなのスーパーヒーローになりたい」って大人になった優斗くんの口からも聞ける未来が来ればいいな。

優斗くんってテレビとか雑誌の媒体を通して見ると、色が白くて元気な男の子ってかんじで、他のメンバーよりもアイドルじゃなかった時期が長いから「リア恋爆モテ」って呼ばれてるけど、ステージの上に立つ優斗くんは想像よりも真っ白で、儚くて、ステージから下りたら消えちゃうんじゃないかって思うような、ステージが優斗くんの存在を肯定してくれてるような、そんな儚ささえも持ち合わせている気がする。優斗くんがステージに立つとパズルのピースがカチって嵌るような、アイドルの神様が、君の席はここだよって、ずっと君が来るのを待っていたよって言ってるような、たぶん生まれた時から優斗くんがアイドルになることは決まってたんじゃないかなって思わせる、そんな魅力がある。まるで少年漫画の主人公みたいに、優斗くんの物語はとてもドラマチックだ。そういえば私が昔から好きになるのは少年漫画の主人公だった。まわりがクールな敵キャラを好きになるのを横目で見ながら、私は話が進むにつれて多くの試練を乗り越えて沢山の仲間に囲まれて、新しい必殺技が出来たり、ぐんぐん成長していく主人公が好きだったなぁ。

 

優斗くんの好きなところ、チャハって可愛く笑う独特な笑い方も、意外と人見知りで先輩とお話しするのが得意じゃないところとか、野球が大好きなところ、家族と仲良しなところ、謙虚すぎてラジオですぐに「すいません」って謝っちゃうところとか、気合いを入れる前に分かり易いくらいにおくちがプクって膨らむところとか、さっきまでどこ向いてるんだろうって思ってたのに急に目と眉の距離が近くなってキリッと凛々しくなる表情とか、楽観的に見えて実は現実的で自己啓発の本を読んでたりするところ、ひとりじゃなくってみんなで舞台に立ってるんだって感覚を持ってそうなところ。一瞬足りとも見逃せないし、見逃したくないって思わせるような不思議な魅力を持っている気がする。どんな表情だって魅力的だけれども、笑顔の優斗くんが1番好きだ。それもポロッと溢れてしったような、本当に楽しいんだろうなって思うような自然な笑顔。優斗くんが笑うだけで胸の奥をギュッと鷲掴みにされるようなそんな魅力が優斗くんの笑顔にはある。

 

ジャニーズJr.はどんなアイドルよりも儚くてそして、その一瞬の煌めきが、どんな宝石よりも眩しく輝いている。私の自担である松島聡くんか活動休止になった。いつもそこにあった笑顔が突然に目の前から消えてしまって、あの日から時間が止まったみたいだった。大好きだった嵐が2020年で活動を一旦休止すると聞いた。アイドルは永遠でないということを知った。それでも優斗くんはどんどんその先の先へ駆け出していて、ぐんぐん成長していく。まるで毎日を一分一秒でも無駄になんかしてたまるかってくらいの勢いで。そんな優斗くんのこと、私も一瞬たりとも見逃したくないなって思うし、「1.2.3.4.5人で頑張る」って歌うHiHi Jetsの5人に永遠を託してみたい。永遠なんて本当はないかもしれないけれど。それでも夢を見るのは自由だから。優斗くんが見ている夢がひとつでも多く叶えばいいな、って思うしその夢には常に優斗くんの隣でHiHi Jetsのみんなが笑ってる、そんな夢であれば嬉しいなぁ。

 

もし担降りするならたぶん優斗くん、わたしはあなたについていきたいなぁ、って思うよ。優斗くんは今の私にとって、希望の光だ。絶望にいた私をヒョロッヒョロの真っ白な腕で掬い上げてくれた優斗くんは間違いなく私のスーパーヒーローだ。

 

※この記事は2019年6月15日に前ブログより移行。